先に結論

「シリコン入りシャンプーは髪や頭皮に悪い」「毛穴が詰まるから避けるべき」と一律に考える必要はありません。

シリコン入りシャンプーは本当に悪い:選ぶときの3つの基準

ヘアケアで一般に「シリコン」と呼ばれているものは、正確には「シリコーン」と呼ばれる成分群です。シャンプーやコンディショナーでは、髪の指通りをなめらかにし、すすぎ時や乾燥後の摩擦を減らし、まとまりや質感を調整する目的で使われています。

同社のヘアケア製品について、通常の使用方法ではシリコーンが頭皮の毛穴を詰まらせることはなく、パーマのかかり具合やヘアカラーの染まりを妨げないことを確認しているとされています。また、傷んだ髪ではシリコーン入りシャンプーのほうが、すすぎまで髪をなめらかに洗いやすい場合があるとされています。洗浄成分と仕上がりの違いも確認するなら、ノンシリコンシャンプーが向いている人・向いていない人もあわせて確認できます。

一方で、ノンシリコーンシャンプーにも役割があります。髪の傷みが少なく、さっぱりした洗い上がりを好む人では、ノンシリコーンが使いやすい場合があります。

つまり、「シリコーンあり=悪い」「ノンシリコーン=良い」ではなく、今の髪のダメージ、仕上がりの好み、指通り、ボリューム感などで選ぶのが現実的です。

まず用語を整理:「シリコン」と「シリコーン」は同じ?

美容記事や商品レビューでは「シリコンシャンプー」「ノンシリコン」という言葉が広く使われています。

ただし、化粧品成分として一般に使われる呼び方は「シリコーン」です。シリコーンはケイ素を含む高分子化合物の一群で、ヘアケアでは髪表面のすべりをよくし、指通りやまとまりを調整するコンディショニング成分として使われます。

成分表示では、たとえば「ジメチコン」や「シロキサン」を含む名称などで表示されることがあります。

「シリコン」という言葉が完全に間違いというより、消費者向けには通称として定着していると考えると分かりやすいでしょう。この記事では検索で一般的な「シリコン」も使いますが、成分について説明するときは「シリコーン」と表記します。

シリコーンはシャンプーで何をしている?

シャンプーの主な役割は汚れや皮脂を洗い流すことですが、現在のシャンプーは洗浄成分だけで作られているわけではありません。

シャンプーには洗浄成分に加え、カチオン性ポリマーやシリコーンなどのコンディショニング成分が使われる場合があると考えられます。

シリコーンの役割は主に、

といったものです。

特にカラー、パーマ、ブリーチ、アイロンなどで髪表面が傷んでいる場合、洗髪中の髪同士のこすれを減らすことは扱いやすさにつながります。

そのため、「洗浄するシャンプーにコーティング成分があるのは矛盾している」というわけではありません。洗浄力と仕上がりの両方を設計するために使われる成分の一つです。

誤解1:シリコーンは毛穴を詰まらせる?

これはシリコン入りシャンプーについて最も多い誤解の一つです。

「シリコーンが頭皮に膜を作って毛穴を塞ぐ」「蓄積して呼吸できなくなる」といった説明を見かけることがあります。

しかし、同社シャンプーに配合されるシリコーンは非常に細かい粒子で、通常の使用では頭皮の毛穴を詰まらせないと考えられます。すすぎ後に残る量はわずかで、髪表面には薄く広がりやすい一方、頭皮の皮脂とはなじみにくい性質も理由として挙げられています。

ここで重要なのは、「だから何をどれだけ頭皮につけても絶対にトラブルがない」という意味ではないことです。

頭皮のベタつきやかゆみは、皮脂、汗、すすぎ不足、整髪料、洗浄力との相性、皮膚状態などさまざまな要因で起こります。症状がある場合に「シリコーンが原因」と即断するのも、「絶対に無関係」と自己判断するのも適切ではありません。

強いかゆみ、赤み、湿疹、痛みなどが続く場合は、使用を中止して必要に応じて皮膚科へ相談してください。

誤解2:シリコーンが蓄積して髪を窒息させる?

髪の毛は、皮膚のように呼吸している生きた組織ではありません。髪の見えている部分は主に角化した細胞からできています。

そのため、「シリコーンの膜で髪が呼吸できなくなる」という説明は、髪の構造を正確に表していません。

ヘアケアで考えるべきなのは「呼吸」ではなく、表面のすべり、摩擦、まとまり、重さ、洗い上がりといった使用感です。

製品によっては、しっとり感が強く、あまり傷んでいない細い髪では重く感じることがあります。傷みの少ない髪でシリコーン入りシャンプーを使うと、乾燥後にべたついて感じる場合があるとされています。

これは「毒が蓄積した」という意味ではなく、その人の髪質と製品の仕上がり設計が合っていない可能性があります。

誤解3:シリコーン入りだとカラーが染まらない?

「シリコーンで髪がコーティングされると、カラー剤が中へ入らない」という説もよく見かけます。

同社製品について、通常の使用方法では、シリコーンがヘアカラーの染まりやパーマのかかり具合へ影響しないことを確認しているとされています。

したがって、「普段シリコーン入りシャンプーを使っているだけでカラーが入らなくなる」と一律に考える必要はありません。

ただし、サロン施術前の髪には、ワックス、バーム、オイル、カラースプレー、金属塩を含む特殊な製品など、さまざまなものが付着している場合があります。施術前は、使用している製品や直近のカラー・ブリーチ・縮毛矯正履歴を美容師へ伝えることが重要です。

「シリコーンかどうか」だけに絞って判断せず、髪全体の施術履歴と使用製品を共有してください。

誤解4:シリコーンがトリートメント成分の浸透を邪魔する?

これも「コーティング=全部をブロックする」というイメージから生まれた説明です。

同社製品について、シリコーンが他のコンディショニング成分の働きを妨げるものではないとされています。

そもそもヘアトリートメントの働きは、すべてが「髪の奥深くへ浸透する」ことだけではありません。髪表面の摩擦を減らす、指通りを整える、疎水性を補う、表面をコートするといった働きも重要です。

「表面に残る成分=悪い」「中へ入る成分=良い」という二分法では、ヘアケア製品の役割を正確に捉えられません。

誤解5:シリコーンは髪を傷める?

シリコーン自体は、髪をなめらかにして摩擦を減らす目的で使われるコンディショニング成分です。

シリコーンにより濡れているときから乾燥後まで指通りをなめらかにし、洗髪からスタイリングまで髪表面のキューティクルダメージを軽減しやすくするとされています。

特にダメージ毛では、すすぎ時に髪がきしんで絡まると、手ぐしやブラシで大きな力をかけやすくなります。シリコーン入りの製品で指通りを整えることが、結果として摩擦を抑えることにつながる場合があります。

もちろん、シリコーン入りシャンプーを使えばすでに傷んだ髪が完全に元へ戻るわけではありません。役割は、現在の髪を扱いやすくし、追加の摩擦を減らしやすくすることです。

誤解6:ノンシリコンのほうが天然で安全?

「ノンシリコン=自然」「シリコン入り=人工だから危険」というイメージも単純化しすぎです。

シャンプーの安全性は、シリコーンが入っているかどうか一成分だけで決まるものではありません。洗浄成分、防腐成分、香料、コンディショニング成分など、製品全体の処方と使用方法で考える必要があります。

シリコーンについて人体への安全性が確認され、熱や光に対して安定性が高い成分であるとされています。

一方、ノンシリコーンにも明確な選択理由があります。髪の傷みが少なく、さっぱりした洗い上がりを好む人では、ノンシリコーンシャンプーが使いやすい場合があります。

つまり、安全/危険で二分するより、仕上がりと髪の状態で選ぶほうが合理的です。

シリコーン入りが向きやすい人

次の条件が多く当てはまる人は、シリコーン入りシャンプーが使いやすい可能性があります。

傷んだ髪ではシリコーン入りシャンプーのほうがすすぎまでなめらかに洗いやすいとされています。

ノンシリコーンが向きやすい人

次のタイプでは、ノンシリコーンの軽い洗い上がりが好みに合う場合があります。

ただし、「細い髪だから必ずノンシリコーン」ではありません。

細い髪でもカラーや熱で毛先が傷んでいるなら、指通りを整えるシリコーン入り製品が扱いやすいことがあります。反対に、太い髪でも軽い仕上がりが好きならノンシリコーンを選ぶ人もいます。

髪質だけでなく、ダメージと好みを合わせて考えます。

シャンプー以外のトリートメントにもシリコーンは入っている?

シリコーンはシャンプーだけの成分ではありません。

コンディショナー、トリートメント、ヘアオイル、スタイリング剤などにも、質感調整や摩擦低減を目的としてさまざまなシリコーンが使われます。

同社のリンス、コンディショナー、トリートメントにはシリコーンを配合しているとされています。

そのため、「ノンシリコンシャンプーを選んだから、ヘアケア全体からシリコーンが完全になくなる」とは限りません。シャンプーだけノンシリコーンで、その後のトリートメントにはシリコーンが入っている組み合わせも普通にあります。

ここでも、成分名の有無だけでなく、最終的な仕上がりを見て判断することが重要です。

「シリコンが入っているか」はどう確認する?

商品パッケージや公式サイトの全成分表示を確認します。

シリコーンには複数の種類があり、代表的な表示には、

などがあります。

ただし、成分名を一つ見つけただけで「重い」「危険」と判断する必要はありません。配合量、組み合わせ、処方全体によって仕上がりは変わります。同じ悩みを別の条件から確かめるなら、アミノ酸系シャンプーとはもあわせて確認できます。

同じジメチコン入りでも、軽いシャンプーとしっとりしたトリートメントでは使用感が違います。

「成分表で怖い名前を探す」より、「自分の髪でどう仕上がるか」とセットで見ることが大切です。

シリコーン入りで重く感じたらどうする?

使っていてトップがぺたんとする、乾いた後も重い場合は、まず「シリコーンが悪い」と決めつけず、次の順番で確認します。

  1. 使用量が多すぎないか

  2. シャンプーやトリートメントを十分すすいでいるか

  3. 高保湿トリートメントを根元までつけていないか

  4. 洗い流さないオイルやバームを重ねすぎていないか

  5. 今の髪のダメージに対して製品が重すぎないか

  6. より軽い仕上がりのラインへ変えると改善するか

シリコーン入りシャンプーは傷んだ髪にはなめらかさを与えやすい一方、傷みの少ない髪では乾燥後にべたついて感じる場合があるとされています。

これは「危険だからやめる」という話ではなく、髪との相性を調整する問題です。

逆にノンシリコーンできしむ場合は?

ノンシリコーンシャンプーを使って、すすぎ時に髪が強くきしむ、絡まる、ブラシが通りにくい場合は、その仕上がりが今の髪に合っていない可能性があります。

特にブリーチ、ハイトーンカラー、縮毛矯正、頻繁なアイロンなどで髪表面が傷んでいる場合、摩擦を減らせる製品へ変えることを検討してもよいでしょう。

「ノンシリコンだから我慢して使う」必要はありません。

ヘアケアはラベルより、

で判断したほうが実用的です。

編集部の:1週間で自分に合う仕上がりを比較する

シリコーン入りとノンシリコーン、どちらが自分に合うか分からない場合は、商品レビューだけで決めず、自分の髪で比較します。

条件をできるだけそろえ、同じトリートメント、同じドライヤー、同じスタイリング方法で比べます。

前半3日:今のシャンプー

現在使っているシャンプーで、すすぎ時と翌朝の状態を記録します。

後半3日:仕上がりの異なるシャンプー

たとえば、現在が重いシリコーン入りなら軽いタイプやノンシリコーンへ。現在がノンシリコーンで強くきしむなら、なめらかさを重視したタイプへ変更します。

最終日:良かったほうを再現より扱いやすかった条件をもう一度試します。比較する項目は、

です。

「成分イメージ」ではなく、この8項目で自分の髪が扱いやすいほうを選びます。

シリコン入りシャンプーは本当に悪い:原因と確認の流れ

よくある質問

Q. シリコン入りシャンプーは毛穴を詰まらせますか?

同社製品について、通常の使用方法ではシリコーンが頭皮の毛穴を詰まらせないことを確認しているとされています。頭皮トラブルにはさまざまな原因があるため、症状が続く場合は成分だけで自己判断しないでください。

Q. シリコン入りだとヘアカラーが染まりにくくなる?

同社製品について、通常使用でヘアカラーの染まりやパーマのかかり具合へ影響しないことを確認しているとされています。

Q. ノンシリコンのほうが髪にいい?

一律ではありません。傷みが少なくさっぱりした仕上がりが好きならノンシリコーン、傷んで絡まりやすい髪ではシリコーン入りが扱いやすい場合があります。

Q. シリコーンは髪に蓄積しますか?

製品の処方や使い方によりますが、「通常使用で毛穴を塞ぐほど蓄積する」と単純化するのは適切ではありません。重く感じる場合は製品の仕上がり、使用量、すすぎ、他のスタイリング剤の重ね使いを確認してください。

Q. シリコン入りシャンプーで薄毛になりますか?

通常使用のシリコーン入りシャンプーが直接薄毛を起こすと単純には言えません。急な抜け毛、部分的な脱毛、強いかゆみや赤みがある場合は、シャンプー成分だけで判断せず医療機関へ相談してください。

まとめ:シリコーンは「悪い成分」ではなく、仕上がりを設計する成分の一つ

シリコーンは、ヘアケアで髪の指通り、摩擦、まとまり、しっとり感を調整するために使われるコンディショニング成分です。

「毛穴を詰まらせる」「カラーが入らなくなる」「髪を呼吸できなくする」といった説明は、少なくともが同社製品について公開している検証内容とは一致しません。

一方で、シリコーン入りが全員に最適というわけでもありません。ダメージが少なく、さっぱりした仕上がりや根元の軽さを求める人では、ノンシリコーンが使いやすい場合があります。

選ぶ基準は、「シリコン入りかどうか」だけではなく、今の髪が傷んでいるか、すすぎ時に絡まるか、乾いた後に重いか、トップのボリュームを残したいかです。

成分ラベルだけで善悪を決めず、髪質と仕上がりを合わせて選ぶことが、最も現実的なシャンプー選びです。

シャンプーを変えても毎朝扱いにくいなら、髪型との相性も確認

シャンプーやトリートメントを調整しても、毎朝トップがつぶれる、毛先が広がる、前髪が決まらない場合は、ヘアケア製品だけでなく、現在の長さ、毛量、レイヤー量が生活スタイルに合っていない可能性もあります。

サイト内の診断では、髪質、現在の長さ、毎朝使えるセット時間、生活上の制約から、候補となる髪型を3つ提案します。

髪質と生活条件から、似合う髪型を診断する

顔型・顔バランスを無料でチェックする